飲料・デザート

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水正果 (수정과)

スジョングァ(水正果)は、シナモンと生姜を煮出して、干し柿と松の実などを浮かべた伝統的な飲み物で、蜂蜜と同じように甘く、そして氷のように冷たくしてこそ良い味が出ると言われています。お正月に欠かせないスジョンガは、水に浸けた菓子という意で「水正果」という名前がつきました。シナモンと生姜は韓方食材で、身体を温める働きが強いのが特徴。また干し柿は肝臓機能を強くするため、スジョングァはお酒のあとに飲むのがお勧めです。

シッケ  (식혜)

シッケは、麦芽の水にご飯を入れて発酵させた伝統飲料で、冷たくして飲みます。ご飯の粒が入っているものはシッケで、漉したものは甘酒(カンジュ)といいます。シッケには麦芽とご飯の発酵から生まれた独特の甘みがあり、韓国人の好む飲み物の一つで、お盆やお正月によく飲まれます。消化を助ける働きがあるため、消化剤のかわりになり、血液循環も良くして、滋養強壮にも働きかける優れものです。地方には高麗人参やかぼちゃ入りのシッケといった郷土飲料もあります。

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なつめ茶 (대추차)

なつめは、部族国家時代にはすでに中国から伝わり、朝鮮半島では栽培されたほど歴史のある食材です。お茶に使用するなつめは、乾燥させたもので、甘味が強いのが特徴です。一日三粒食べると年をとらないという中国のことわざ通り、高い美容効果があります。韓国では加工されたなつめ茶も多くあり、ポピュラーな伝統茶の一つ。なつめは生姜といっしょに用いると、生姜が胃の調子を整え、なつめが脾を補う効果を強めることができます。

五味子茶  (오미자차)

五味子(オミジャ)は朝鮮五味子のことを指し、6月から7月にかけて白い花を咲かせ、その後赤い実になります。名前の由来は、酸味、苦味、甘味、塩味、辛味の五味を持っていることから。干した実がお茶になり、実と同様に鮮やかな赤色に染まります。五味子は生薬にもなるため、薬効の強さが特長。甘味と酸味が一番強く感じられるため、肺を保護し、去痰、鎮咳にも効果があると言われています。五味子茶にフルーツを加えると、五味子花菜(オミジャファチェ)というデザートになります。

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茶食 (다식)

茶食(タシク) は落雁に似た韓国の伝統菓子。炒めた穀物の粉などを利用するため、材料固有の味と蜂蜜の甘みのバランスが抜群。すっきりとしたお茶に合う菓子という意味で「茶食」と名付けられました。鳥・花・漢字など多様な模様の型をしているのは、専用の茶食板(タシクバン)を使っているためです。高麗時代の仏教文化が隆盛だったころにはタシクがあり、先祖の祭祀のお供え物。現在とほぼ変わらない方法で作られていました。

薬果 (약과)

薬果(ヤックァ)は、伝統的な揚げ菓子で、韓国の盆や正月・祭り・祭祀などに必ず作って食べます。新羅時代にはすでに存在してい韓菓(ハングァ)の一つで、お供え物として使用。薬果を含む韓菓は、果物が手に入らない時季に果物の形に摸して作り、木の枝に刺してお供えしました。また朝鮮王朝時代にはお祝い事があると、菓子を高盛りしてお膳をしつらえました。高盛りされた食べ物は、福のわかちあいの意味で、一連の儀式が終わると分け合いました。

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松餅 (송편)

ソンピョンは漢字で松餅と書き、米粉の餅にゴマや豆などのあんを詰めて、半月の形に作り、蒸し器に松葉を敷いて蒸し上げる餅のこと。韓国最大の民族行事である秋夕(チュソク)の時に必ず作る食べ物で、秋夕の前日の夜に家族皆が集まってソンピョンを作ります。ソンピョンを上手に作ると可愛い女の子を産めると伝えられています。蒸すときに松葉を使う理由は、殺菌力が高いことと、尖った松葉の先が邪気を祓うためと言われています。

薬食 (약식)

新羅時代の488年、第21代王の命が狙われるとい事件があり、鳥、ねずみ、豚に救われたという説がありました。それから、正月の最初に迎える亥、子、午日は厳粛に過ごし、特に、午日である15日はおこわを作って鳥に捧げたといいます。このおこわは、薬食(ヤクシク)または薬飯(ヤクパプ)といって、この時代はご飯に鳥の好きななつめだけ入っていました。のちに、醤油、黒砂糖、栗、松の実、ごま油などが入り、豪華な正月の節日食となりました。

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干し柿クルミ巻き (곶감 호두말이)

朝鮮時代に王様がお客さまを接待するために用意した茶菓床(タグァサン)。干し柿クルミ巻きは、茶菓床で出された伝統菓子の一つ。また乾き物(マルンアンジュ)の九節板(クジョルパン)にも入っており、お客さまに喜ばれる一品でした。干し柿はエネルギーとカルシウムが豊富、くるみは不飽和脂肪酸、たんぱく質が多く含まれており、お年寄りに合うデザートです。また柿は肝臓機能を高めるため、二日酔いに効果を発揮。お酒のおつまみにも合います。