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​キムチ

世界中から愛される韓国のキムチ

韓国の文化であり、韓国の食を語るのに欠かせないのがキムチです。
キムチは、主原料である塩漬け白菜に様々な薬味(唐辛子粉、にんにく、生姜、ねぎ、大根、塩辛など)を混ぜて漬け込み発酵させた食品です。 原料となる野菜は白菜だけでなく大根やきゅうりなど様々で、地域や季節、調味料の種類や配合・熟成方法も多様な為キムチの種類は200種類を越えると言われています。加えて、各家庭伝来の漬け方があるため、家庭ごとに味が異なるのも特徴です。
そして現在キムチは韓国のみならず、健康に対する関心の高まりを受け、ウェルビーイングフードとしても世界中から脚光を浴びています。キムチが世界に

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知られるようになったのは1984年のロサンゼルスオリンピック時に、公式メニューとして採択されてからです。それから約30年が過ぎた今、キムチの味と香りは世界に広がり、現在では日本、中国だけでなく、イギリス、オランダ、ドイツ、フランス等、ヨーロッパの各国やアメリカなど世界各地に輸出をしており、約150カ国でキムチは食されています。 中国や日本でも野菜を保存するために、塩・味噌・醤油などに漬けた漬物がありますが、キムチのように野菜の本来の味に塩辛の淡白な味や発酵した香りが加わった発酵食品野菜は韓国のキムチのみと言えるでしょう。
2011年には食品の国際基準であるCODEXにキムチ(Kimchi)が登録されました。
越冬前に各家庭で一冬分のキムチ漬けを行います。これをキムジャンと呼びますが、このキムジャンが2013年にはユネスコ人類無形遺産に登録されました。
2020年4月にはテレビ朝日の「林修の今でしょ!講座」という番組でキムチの乳酸菌パワーについての特集がありました。
また、同年には発酵効果についてフランス・モンペリエ大学のジャン・ブスケ肺医学名誉教授の研究チームによる分析結果も発表されました。(研究内容はこちら

熟成発酵キムチで免疫⼒アップを⽬指そう!

 

<東⻄予防医学に精通する医師池⽥和⼦先⽣が免疫⼒を⾼めるポイントとキムチの機能性について解説!>

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免疫⼒を⾼めるためには、適度な運動や睡眠のリズムを確保し、ストレスをためない事はもちろん⼤切ですが、中でも重要なのが⾷事です。
免疫に関わる細胞の6割以上は腸に存在しており、腸は体内で最⼤の免疫器官と⾔われています。腸内環境を整える事が、免疫⼒アップのカギです。免疫⼒を蓄えるには、免疫⼒の元となる良質なタンパク質と、最⼤の免疫器官である腸内で免疫細胞を活性化する乳酸菌、免疫⼒を活性化させるビタミン・ミネラルが必要不可⽋なため、それらを多く含む⾷品がおすすめです。また、体温が⾼いと、リンパ球が増加、活性化し、免疫機能が⾼まるとともに、副交感神経が優位になり、リラックス効果も得られるため、⾎流を改善し、体をあたためる⾷材も積極的に摂っていきたいですね。

<体を温め、腸内環境を整える植物性乳酸菌がたっぷりのキムチ>
⾃然発酵したキムチには、ラクトバチルス乳酸菌に代表される植物性乳酸菌が豊富に含まれており、植物性乳酸菌は、ヨーグルトなどの動物性乳酸菌と⽐べて、胃酸に強く、⽣きたまま腸に届くという利点があります。乳酸菌の細胞壁には、免疫増強因⼦があり、腸の免疫細胞を刺激するため、免疫⼒を⾼めます。
キムチといえば、⽩菜キムチが⼀般的ですが、⽩菜は⽔分、繊維質も豊富ですので、 腸内環境を整えるには、最適な組み合わせです。また⾮加熱発酵のため野菜に含まれるビタミンCを壊さずに効果的に体内に摂取することができ、また発酵過程では、ビタミンB1、B2、 B12などが作られます。キムチ唐⾟⼦の⾟み成分(カプサイシン)には、アドレナリンを分泌する働きがあり、代謝を⾼め、⾎流を促し、体を温める事で、免疫⼒を⾼める効果が期待できます。また唐⾟⼦には、抗酸化作⽤があるとされるビタミンAやβカロテンも含まれています。その他にも、キムチには、⾎流改善を促す鉄、マグネシウムに加えて、塩分を排出する働きのあるカリウムを含みます。
体を冷やしがちな夏は、キムチで、腸内環境を整え、体を温めましょう。浅漬けでは、発酵が起きていないため、韓国産キムチの特徴であるアミ塩⾟などの海産物材料などで、きちんと乳酸発酵させた熟成キムチを選ぶことが⼤切です。

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韓国産キムチ輸出推移

出典:韓国農水産食品流通公社 輸出支援情報KATI

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キムチの始まり

韓国のキムチは韓国の農業文化と共に発達してきました。四季がはっきりとしている韓国では寒い冬に備えて野菜を保存方法が発達し、それがキムチの始まりといわれています。そして現在のキムチは17世紀に唐辛子が日常的に食べられるようになってから生まれました。
三国時代(316~668):定住生活が定着し、野菜類の保存性を高めるため野菜を塩漬けしていた
高麗時代(918~1392):調味料が発達し、各種の野菜に香辛料を混ぜて野菜が食べられていた。また冬の保存食だけでなく、季節に合わせて楽しむ加工食品に変化した
朝鮮時代(1392~1910):白菜、唐辛子などの外来野菜の導入に伴い、現在のキムチとよく似たキムチが現れ始め、18世紀末には唐辛子を調味料として使用した赤く辛いキムチが増えた
また、キムチの語源は野菜を塩水に漬けるという意味の「沈菜(Chimcah)」という言葉に由来し、Chimcah→Dimchae→Kimchiと変化したと言われています!

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キムチを食べればキレイになる?!

キムチはカルシウム、カリウム、葉緑素などのミネラル、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、たんぱく質、各種消化酵素などをバランスよく含んでおり、食物繊維も豊富です。生きた乳酸菌も多く含まれているので体の中の毒素を排出し免疫力も高めてくれます。また、カプサイシンの作用で新陳代謝も活発になり、韓国人の健康を支えていると言っても過言ではありません。
「韓国人は肌が綺麗」という声をよく耳にしますがその秘訣もキムチにあります。日本と韓国は米を主食とし、非常に似た食文化を持っていますがその中で決定的に異なるのが野菜の摂取量です。国連機関のデータによると、韓国は一人当たりの野菜摂取量が世界一です(ちなみに日本の約2倍)。野菜にはビタミン・ミネラル・繊維質など肌の健康には欠かせない栄養素が多い上、加えてキムチには乳酸菌が多い為、腸を掃除し体内からキレイにしてくれます。「皮膚は内臓の鏡」と言われるように、キムチを食べ腸の調子を整えることで便秘や肌荒れが防いでいるのでしょう。
世界中には様々な食べ物が存在しますがその中でアメリカの健康専門月刊誌「ヘルス」が世界が認める健康食として2006年に5つの食品を選定しました。その一つが韓国のキムチです。キムチの他にも日本の大豆食品も選ばれており、キムチ+納豆、キムチ+豆腐は最強のコンビと言えます。

キムチくんマークをチェック

日本の食卓でもすっかりお馴染みのとなったキムチ。キムチの取扱いがないスーパーはゼロと言え、また日本で最も消費されている漬物はキムチです。
日本への浸透と共に国産(日本産)のキムチも増加していますが、国産のキムチと韓国産のキムチの違いは発酵食品であるかないかと言う事です。韓国産キムチは発酵食品です、生きている為、発酵が進めば味も変化します。キムチを保存する温度によっては発酵が早く進み酸味が出てきますが決して痛んでいるわけではありません。
韓国産のキムチを見分ける方法の一つがキムチくんマークです。キムチくんマークは韓国産キムチにのみつけられており、韓国政府認定のおいしさと信頼の証です。どのキムチを買うか迷ったときはキムチくんマークを必ずチェックしてください!

キムチくんマーク

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韓国産キムチの安全性

韓国で作られているすべてのキムチはHACCP認証を得た工場で作られており、衛生的で安全です。

※HACCP
食品が原材料の生産から消費者が摂取するまでの過程ごとに各種の危害要素に汚染されないようにするための事前予防的な食品安全管理体系

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