トマト
拡大する韓国のトマト産業
韓国のトマト生産額は年間7040億ウォンと、果菜類の品目の中でイチゴ、スイカに次ぎ3番目の生産高を誇る品目です。(2011年基準)
また、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉があるようにトマトの持つカロチン、リコピン、ビタミンCなどの栄養成分は肌の美容や抗ガン作用、老化防止に効果があるとされています。
低カロリーである為、ダイエット食品としても脚光を浴びており、健康に対する関心の高まりからも韓国産トマトは生産・出荷・輸出において毎年増加傾向にあります。
栽培地域は全国にまたがっていますが、主要産地は忠清南道で慶尚北道、全羅南道、京畿道、江原道と続きます。
気候に関わらず、韓国の北から南まで全国にまたがり生産ができるの栽培技術やビニールハウス等の施設の発達が挙げられ、最先端設備により年間を通して安全で高品質かつおいしいトマトの生産が可能です。
世界に広がる韓国産トマト
現在韓国ではトマトを第二のパプリカと捉え、海外への輸出拡大へ政府と生産者が一体となり日々努力をしています。下記〈図1〉の通り、2008年から2019年の韓国産トマトの輸出実績総計は1,746トンから約7,500トンへ4倍以上増加し、またそのうち約53%を日本への輸出が占めています。
また、財務省輸入統計〈図2〉を見ると日本が輸入しているトマトのうち50%以上を韓国産が占めていることがわかります。外食関連やサンドイッチ、ハンバーガー等で使われることが多く、小売等で手に取る機会は少ないかもしれませんが実は韓国産のトマトが日本の食生活の一部を支えていると言っても過言ではありません。
韓国で人気デーツトマト!!
韓国は日本以上に健康に気を使う国民性でトマトは健康食品としても愛されています。ところで、韓国に旅行した際にスーパーやデパートで楕円形のミニトマトを見た事はありませんか?楕円形のトマトを韓国では「デーツトマト」と呼んでおり、生産・消費が急増しています。デーツというのはナツメヤシの実のことですが、まさにデーツトマトは形も大きさもデーツにそっくりです。数年前まではデーツトマトの流通は10%にも達していませんでしたが、現在は通常の丸型が50%、デーツ型が50%とも言われています。人気の秘密はその甘みです、流通関係者によると通常の丸型のミニトマトの糖度が平均6Brixであるのに対し、デーツトマトは平均6~8Brix以上、甘いものは10Brix以上になると言います。今後日本でも韓国産デーツトマトが流通する日が来るかもしれない、期待の商品です!(参考:韓国農民新聞)